富山・高岡ゾーン旅行記(part1)



 この旅は、文章ばかりです。画像はほとんどありませんので、読んでくれる方、申し訳ありませんが、そこの所は、ご勘弁を…
 

5月19日


1.新快速

 まずは、名古屋駅に向かった。9時55分発の新快速は、313系であった。 名古屋駅では、かなり乗客が降りて、一気に空いた。そのために、転換クロスシートに余裕で座れた。すでに、岐阜から乗る、「しらさぎ」の485系もすでに入線していた。しかし、自由席をチェックしてみると、かなり空いているようであった。あれなら、座れるだろうと確信しながら、313系の新快速に乗りこんだ。さすがに加速は速かった。313系の速さを実感していると、女性車掌が、通りかかった。案内放送は、男の人だったので、二人いると判明。しかし、この区間での二人乗務は、珍しかった。時速120キロを出し、約17分で、岐阜に到着。改めて、速いと感じた新快速であった。


2.しらさぎの旅

 岐阜で降りた新快速は、高山線接続の為に、3分遅れて発車していった。「しらさぎ」には、この遅れは影響しないだろう。211系の普通が到着すると、10時26分定刻に特急「しらさぎ」が到着した。自称「スーパー雷鳥」の車両である。車内に入ると、やはり、ボロだった…。リクライニングシートだが、向かい合わせにすると、恐ろしく間隔が狭くなる。しかし、ワンボックスを1人占め状態にすれば、かえって、乗り心地は良いかもしれない。当然のように、前の座席を転換して、足を投げ出した。

加速は、313系に比べると、すごく遅かった。引出しのショックが大きく、ブレーキをかけて止めるときも最悪であった。自由席には、全く人がいなかったので、これは、すごくうれしかった。少ないほうが、気楽だからである。大垣の手前で、停止信号をくらい、3分遅れて大垣に到着した。少しくらいの遅れは、米原の長時間停車で、全く影響はないだろうと考えた。

大垣を過ぎると、乗車券拝見に車掌が現れ、福井までの自由席特急券を購入。名古屋から乗ると、2100円、岐阜から乗ると、1780円。そのために、岐阜から乗った。しかし、危うく、名古屋乗車としてお金を取られそうになった。大垣を過ぎてからは、適当なスピードとなってしまい、今までの120キロ走行はなくなっていた。JR西日本の221系や223系が見えてくると、米原に到着した。ここで、列車増結のために、5分ほど停車した。しかし、この増結作業がすごく怖かった。連結するとき、ものすごい音と振動がした。まるで、転覆したかのような感じであった。485系だから、このようにすごかったのだろうか?

幸いな事に、この米原駅からも乗りこんでくる乗客が少なく、とてもよかった。自由席だから、かなり乗り込んでくると思っていた。ここで、方向転換して、北陸本線に入った。長浜辺りに来ると、琵琶湖が見えてきた。琵琶湖を見ていると、車内灯や空調が消えた。直流から交流への電気が変わるためであった。明るいため、消えても別に影響はなかったが、かなり惰行運転が続いていた。車内灯や空調が復活すると、交流区間。スピードも上がってきた。

敦賀を過ぎると、北陸トンネルに入った。かなり長いトンネルである。そのため走行音がうるさかった。約10分ほどでトンネルを出た。485系の遅さが分かったのは、高速道路と並行しているときであった。あっという間に車が抜かしていった。あまり混雑はせず、12時14分福井に到着した。福井駅は工事をしており、仮のホームに到着した。


3.越美北線

 福井で、昼飯をとり、12時50分頃に越美北線のホームへ向かった。すでに数人が並んでいた。13時頃に九頭竜湖行きのワンマンカー、キハ120系の2両編成が到着した。車内に入ると、ロングシートだらけを想像していたが、ボックスシートが4つあり、そのうち、一つを確保した。しかし、トイレがないのが、つらかった。停車時間が短いうえに、約1時間半乗車は、プレッシャーとの戦いでもある。たいした混雑もなく、12時14分に発車した。乗客の量はワンボックスを1人占めできる乗車率であった。

一乗谷駅を過ぎると、山が急に迫ってきて、山間部を通るようになった。そのため、スピードも一気に落ちた。山間の行き違い駅、美山で、かなり乗客が減った。九頭竜川沿いを走るため、飽きない車窓であった。次第に山が途切れてくると、市街地が広がってきた。越前大野に到着した。越美北線では大きな駅であった。ここで、ほとんどの乗客が入れ替わった。そして、タブレットをもらうと、すぐに発車した。勝原駅を出ると、トンネルに入る。それもかなり長い。トンネルを出ると、中空に出る感じになる。九頭竜川を渡っていた。高さがかなりあり、これには驚いた。しかも制限速度が25キロ。ゆっくりと高い橋の上から、川を見物する事が出来た。越前下山を出て、また長いトンネルに入った。このあたりにくると、かなり山深く感じるようになった。14時31分、九頭竜湖駅に到着した。九頭竜湖駅は、整備されていたのか、きれいな駅であった。しかも駅員がJR西日本の制服を着た若い女性であったのは、驚いた。

わずか6分で、九頭竜湖駅をあとにした。きっと、もう来れないだろうと思いながら…トンネル内のせいなのか、車内が一気に冷えてきた。かなり寒いと思っていると、越前大野から団体客が100人乗りこむと言う情報を運転手が言った。こんな時期に団体客とは・・・九頭竜湖から約30分で、越前大野に到着した。予想通り駅のホームには、かなりの量の人間がいた。しかも、ガラガラだった車内が一気に空席がなくなり、立客まででる状態に。普段の越美北線ではない姿を体験してしまった。どのような団体客なのか、見てみると、「乗って残そう越美北線」であった。明日なきローカル線の必死の願いなのだが、この日に重なってしまったのは、最低であった。15時57分、やっとの思いで、福井駅に到着した。帰りは、ワンボックスを1人占めできず、窮屈な車内で過ごすという、最悪な形で越美北線の旅は終わった。


4.北陸本線

 次に乗るには、16時17分発の普通富山行き。車両は、急行型を希望していたのだが、一般型の近郊タイプの車両であり、残念であった。16時を過ぎてから、列車は入線してきた。かなり人が多かったが、ボックスシートを取る事が出来た。日曜日でもやはり都会からの帰り客で多かった。定刻通り発車した。さすがに先ほどのキハ120系とは違い、電車のためか、加速やスピードが速い。福井から二つ目の駅、春江で一気に下車した。しかし、この駅で園児たちの遠足なのか、たくさん乗り込んできた。次の丸岡駅で半分くらいの乗車率となり、牛ノ谷を超え、石川県に入った最初の駅、大聖寺駅では、恐ろしいほど人が並んで待っていた。車内は、一気に混雑し、満員となってしまった。次の加賀温泉駅で、特急「サンダーバード」に乗るため、降りた。

すぐに「サンダーバード」が到着した。683系であった。初めて乗る車両であった。すぐに禁煙自由席に乗り込んだ。幸い、この加賀温泉で降りた乗客の席が2席空いており、座る事が出来た。途中駅からだが、窓側に座れた事がうれしかった。加速は313系よりは遅かったが、スピードは、やはり速い。あっという間に130キロはいったであろう。金沢に着くと、乗客は半分くらいに落ち着いた。やはり、「しらさぎ」に比べると、快適であった。サンダーバードは、関西が誇れる車両であろう。自慢できる車両である。一方、「しらさぎ」なんて、誇れるなんて、とても言えない。約1時間で高岡に到着した。ここから、氷見線に乗りかえる事にした。


5.氷見線

 氷見線のホームは、かなり離れていた。ホームまで来ると、キハ58系の急行型車両であった。しかも2両編成なのか、ガラガラであった。きっと、平日だとラッシュでかなり混むのであろう。18時01分定刻に発車した。発車してすぐに分かった事は、窓から隙間風が入り、きな臭いにおいが一気に車内に入ってきた事だった。しかも、天気が悪く、冷たい風まで入ってきた。

越中中川、能町付近は、住宅街の中を走っていた。そして、加越能鉄道をくぐり、伏木駅にくると、工場地帯の真ん中を走る。しかもかなりでかく造船所もあり、海が近い事を教えてくれる。そして、次の越中国分駅を出ると、一気に海が広がった。これには、すごく感動した。しかも、天気が回復して、夕日が見えるようになってきた。雨晴駅の1区間だけだが、感動できる景色であった。岩場では、釣りをしている人間もいた。雨晴駅を出ると、海から離れる。高岡から約30分で終点の氷見駅に到着した。駅周辺には何もなかった。地図を見ると、氷見漁港があったから、そのあたりのほうが、にぎわっていそうな感じが地図から見えた。

折り返しの高岡行きに乗った。もちろん乗客も少なく、快適なのだが、暖房が入っていないために、寒かった。18時44分、発車合図もないまま出発。すでに夜が支配し始めていたため、海の見える区間でも、はっきりと見る事が出来なくなってしまった。雨晴、伏木、能町と行き違いができる駅なのだが、ダイヤ上の関係なのか、すべて伏木駅で反対列車を待ち合わせていた。かなり驚き新鮮さを感じた、氷見線の旅であった。そして、19時13分高岡駅に再び到着した。


6.北越

今日、最後の特急は、「北越」である。すぐに自由席乗り場へ向かったが、待合室もなく、冷たい雨が降っており、凍えるような気温であった。「北越」が見えたときは、正直ホッとした。

来た列車は、485系であった。ひょっとしたら、前に北海道に行った時の豪華な車内の485系を期待していたが、やはり、普通のボロ型であった。床がワイドビューのようにかさ上げしており、肘掛が窓かまちと同じ位の高さまでになっており、天井や車内灯が全く別物に改造されていた車両を期待していたのだが・・・ 自由席の車内は空いていた。新潟行きなので、混んでいると予想していたのだが、それは外れたみたいであった。やはり、485系。速度が遅かった。19時39分富山に到着した。ホームには、かなりの乗客が待っていた。ここから「北越」は混雑するのだろうと思った。そして、すぐに宿へ入ることにした。






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